ひと探し

或る朝、昔の友人にどうしても会いたくなりました。インターネットで名前検索してみたら、意外にもあっさりと引っ掛かり、拍子抜けしましたが、また会えるかもしれないと思うとたまらなくなりました。本当はライブが落ち着いてからと言い聞かせていたけれど、いてもたってもいられず、今日彼女の働くギャラリーを訪ねました。

一番嬉しかったのは、彼女が僕を見るなり、瞬時に僕だと認識した事です。1ヶ月に一度は思い出していたと言ってくれました。

彼女の口元から笑みがこぼれて可愛い八重歯が覗くと、あの頃の思い出が頭のなかに溢れ、身体中に暖かく染み渡りました。