調教師

物を書いている時、読書に耽っている時、料理をしている時、足元にあるいは机の上に動物が居てくれる幸せはなににも変え難い。今まさに机の上に一匹いますが、たしかこの子はよく寝言を言うのです。

ぼくは歌っていなければ間違いなく彼等の側にいられる仕事に就いていただろうと思います。そういえば思い出しました。イルカの調教師になるにはどうしたらいいか悩んでいた小4の夏のことを。ジャングルジムの頂上で親友のともちゃんとずっとその事を話し合っていたら、いつの間にか辺りは真っ暗。お腹を空かせた帰り道は決まってどこかの家からカレーの匂いがしていました。今、彼女は栄養士なりました。そしてCDはジャクソンファイブとぼくがプレゼントしたガタリしか持っていません。あんたの歌はよく分からない、でも凄いやん!と言ってくれました。なんだか照れました。