足元に注意

昼間のエレベーターは込み合います。
今日も例外ではないその扉が開きました。
空腹を抱えたぼくは、なんにも考えずにエレベーターに乗り込んだのですが、
ふと、機内の雰囲気が不思議なのです。
押し殺したような・・・これは笑っている・・・?
そして地上へ到着。
背後が気になったので開くボタンを押して、最後のひとりが出て行くまで待っていると、
最後のひとりが抑えきれずに斜め下に振り向き、真っ直ぐにぼく(の足元)をみつめ、
そして仲間とクスクス笑いながら去っていきました。
そういえば今日は猛獣サンダルを履いていたのでした。


気を取り直して、公演最終日へ向かいました。
電車が遅れて、間に合うか不安。駅から一心に走った。
arincoちゃんがちゃんと待っていてくれて安堵したけれど、それもつかの間。
すぐに衣装へ着替えなければなりませんでした。


この日を無事に迎えられたことに感謝しています。
お互い違う人間だから、色んな摩擦がありました。


本当に怒涛のようなふたりだから、分かり合えたときの感動といったらなかった。
強がりで生意気な子供が、お母さんの前では声を上げて思い切り泣くような、
そんな息苦しさから放たれるような、とびきりの爽快感がありました。


やり遂げられたことが今はとても、とってもうれしい。
arincoちゃんのおかげだ。この公演をより良くする為にひたすら駆け回ってくれた、丁寧に公演を作り上げたみんなのおかげです。
ありがとう。