だれもいない

朝から大雨。窓ガラスには雨粒がスルスルと流れて小さな洪水を作っていました。ぼくは井戸水で顔をパシャパシャ洗い、鏡に映すとその顔は寒さで真っ白で、裸足もいつの間にか爪先立ちになっているのでした。
ちょっと早いかとも思ったけれど、押し入れからミニストーブを引きずり出して電源を入れ、ついでにステレオの再生ボタンも押しました。…やっぱりしっくりときます。彼等がアイスランドの出身だからなんですね、きっと。素敵。紅茶にはたっぷりのミルク、冷える朝にはSigur Ros。そう言えば国吉亜耶子ちゃんから「今から大阪に出発します!」と朝メールが届いた時もぼくはやっぱりミルクティーを飲んでいて、そのメールの冒頭には「今はミルクティータイム?」とあり、笑ってしまったのでした。

こんな贅沢な朝、書き物をする事がやさしい時間に繋がります。こういう時に書いておいたメモが落ち込んだ日にとても役立つのです。
昨夜は天気予報を見ていたので長い散歩をしておいてよかった。犬のかりんは大人しくしています。

ここは自然と、田んぼと、1日に2、3人しか利用しないほぼ無人化した図書館(二階の学習室には非常に大きな窓が6つもあり、その窓が全開だと風がパラパラとページを捲りにやってきて、だれもいないので心行くまでニンマリ出来ます。)があり文句のつけようがありません。

それなのに居心地が悪いのです。

飛ぶことばかりに気を取られて地を忘れた歌声はあっという間に山に吸い込まれてしまうから、ぼくは常に精神を集中しなければなりません。それに東京にいるという甘えを追っ払えるとてもいい場所だと思っていました。けれど自分にとって一番必要な事からは最も遠い場所であることにも思い当たりました。対人関係を上手にこなすこと…だからバツが悪かったんだ。。

あくまでも楽しみを込めてチャレンジします!そろそろ荷物をまとめよう。の前に、祖父と約束していた温泉に行ってきます。

東京に帰ったらすぐにイベントです。楽しみ!

http://ngatari.com/japanese/info/2010/08/2010922-shibuya-gee-ge.html