さらり

昔よく聴いていた歌を久し振りに聴くと、その当時の季節まで意外なほどはっきりと蘇ってきて驚くことがあります。

祖父母からCD対応のラジカセを買って貰ったのは中3の時。友達がCDを交換し合っているのを見てようやくその存在を知った、ぼくは音楽にかなり無頓着な子供でした。けれど歌手になりたい!と言い出した時家族はあまり驚かず、幼い頃面倒を見てくれた伯母にいたっては「あんたが普通の人生送ると思ってないし...」とさらりとかわされ重大発表のはずがつまらない話にすり替わっていたのでした。